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» 2021年11月05日 12時49分 公開

Google親会社のAlphabet、AI創薬の新会社設立 DeepMind創業者がCEOに

米Googleの親会社であるAlphabetは、AIを使った創薬事業を手掛ける新会社「Isomorphic Labs」を設立すると発表。CEOは、タンパク質の立体構造解析AI「AlphaFold」などを開発した英DeepMindの創業者のデミス・ハサビス代表が兼務する。

[松浦立樹,ITmedia]

 米Googleの親会社である米Alphabetは11月4日(現地時間)、AIを使った創薬事業を手掛ける新会社「Isomorphic Labs」を設立すると発表した。CEOは、遺伝子情報からタンパク質の立体構造を解析するAI「AlphaFold」や、囲碁AI「AlphaGo」を開発したAlphabet傘下の英DeepMind創業者、デミス・ハサビス代表が兼務する。

Isomorphic Labsの公式Webサイトから

 デミス代表はブログで、「DeepMindは10年以上にわたり、AIの最先端を切り開いてきた。その技術や手法は、科学的発見など現実世界の問題に適用できるほど強力で洗練されたものになりつつあり、歴史上のエキサイティングな瞬間にいる」と説明。

 続けて、「私が考えるAIの最も重要な応用例の一つは、生物学や医学の研究分野であり、私が長年にわたって情熱を持って取り組んできた分野である。今こそ、Isomorphic Labsがもたらす献身的な集中力とリソースをもって、これを推し進めるとき」と創業経緯を述べる。

 同型を意味する「Isomorphic」の社名は、生物学と情報科学には、共通の基本構造、つまり同型のマッピング(Isomorphic Mapping)があるとする考えが由来という。「生物学はあまりに複雑で単純な数式では表せない。しかし、物理学において数学が適切な言語であるように、生物学ではAIの応用こそ適切な体制であるのかもしれない」とデミス代表は説明する。

 Isomorphic Labsでは、AIファーストのアプローチで創薬プロセス全体を0から再構築し、生命の基本的なメカニズムの一部をモデル化して理解することをミッションに置き、デジタルバイオロジーという新たな分野の先駆者として、AI創薬により人類の最も悲惨な病気の治療法の発見を目指す。

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