米Google傘下のYouTubeは11月10日(現地時間)、動画を低く評価するボタン(親指を下げるマーク、英語では「Dislike」ボタン、日本では「低く評価」ボタン)のカウント数を非表示にすると発表した。同日から全動画にロールアウトしていく。3月から一部のクリエイターの動画でテストを実施した結果、「攻撃行動の減少が認められた」ため。
「低く評価」ボタンについては、一部のクリエイターからDislike攻撃の標的になっているという連絡を受けていた。実験データから、こうした攻撃は小規模なチャンネルでより高い割合で発生していることが分かったという。
「低く評価」ボタン自体を削除するのではなく、表示はしてクリック(タップ)もできるままだが、評価数を表示しなくなる。
クリエイターは引き続き「低く評価」ボタンが押された数をYouTube Studioで確認できる。
視聴者は「低く評価」ボタンを押すことにより、「おすすめ」のパーソナライズに反映させることができる。
YouTubeは、動画を視聴するかどうかを決める際、「低く評価」の数を参考にしていた視聴者も多かったが、今回の決定は「われわれのプラットフォームにとって正しい判断であり、クリエイターが成功し、自分自身を表現するのに安全だと考えている」としている。
この変更を説明するYouTubeの公式動画(記事末に転載)では本稿執筆現在、「高く評価」が4万7000件、「低く評価」は7万9000件付いている。
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