米Teslaのイーロン・マスクCEOが11月8日(現地時間)から複数回にわたって大量の自社株を売却していることが、Teslaが米証券取引委員会(SEC)に提出した文書で明らかになった。これまでに少なくとも50億ドル相当の株式を手放している。
マスク氏はTeslaから現金の報酬を受けておらず、すべてストックオプションで補償されているため、ここのところ税金逃れだと批判されている。同氏は6日、「最近、(株の)含み益が税金逃れの手段になっているといわれているようだ。そこで私のTesla株の10%を売ろうと思うんだが、支持する?」とアンケート付きでツイートした。その結果、賛成が57.9%と過半になった。
同氏は9月、カーラ・スウィッシャー氏との対談で、「来年期限が来る(Teslaの)ストックオプションが大量にあるので今四半期中にオプションを売却する必要がある」と語っていた。
同氏は、「株を売却するのが私にとって税金を払う唯一の手段だ」ともツイートしている。
だが、本稿執筆現在までに同氏が売却した株数はまだ数百万株であり、実際に保有している約2億4000万株の10%には程遠い。売却は今後も続くのかもしれない。
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