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» 2021年11月24日 12時44分 公開

走ったら疲れるリアルなメタバース「ネオ京」 富士山と東京タワーを横目にネオン街を爆走する快感CloseBox(1/3 ページ)

VRChatに欠けているものがZwiftにはある。自転車乗りはこっちのメタバースの方が楽しいぞ。

[松尾公也,ITmedia]

 11月19日、新しい街が生まれた。Neokyo(ネオ京)。Makuri Islands(マクリ島)という場所にある、ネオンきらめくスリープレスシティー。その街中、約40kmを自転車で走ってきた。

 ネオ京は、インドアバイク、ランニングのバーチャルコミュニティーである「Zwift」に新設された新しいコースだ。Zwiftは対応するセンサーを備えた自転車と、ローラー台と呼ばれる装置を組み合わせることで、世界中のユーザーと一緒に自転車で仮想世界の中を走る「バーチャルライド」ができるサービス。トレッドミルにも対応していて、ランナーも同じ仮想空間で走ることができる。

 Zwiftにはロンドン、パリ、ニューヨークといった実在の都市と、Watopia、Makuri Islandsといった非実在の仮想地域が用意されている。Watopiaは溶岩流れる火山の中や海中トンネル、古代遺跡のあるジャングルなど独創的なコースが面白く人気が高いが、運営が最近特に力を入れているのがMakuri Islands。神社や城、妖怪、怪獣などが混在するレトロジャパンなコースが特徴だ。

 道路脇には自販機や小さい商店が見え、たまに電車も見かける。現代的ではあるのだが、その島に「都市」はなかった。11月19日までは。

 Zwiftに新設されたネオ京は、富士山と東京タワーを同時に眺めながらネオンにあふれる都会の街中を疾走できるのである。

 Makuri Islandsではこれまでも富士山を遠くに見ることはできたが、そこに東京タワーはなかった。都市らしきものも見当たらなかったので、これは完全に新しく作られたものだ。

photo 富士山と東京タワーを同時に見ながら走れる場所は現実ではありえない

 ネオ京とあるので、京都っぽいかなとも考えたが、コースは碁盤目状ではなく、奇妙に入り組んだ形なのでどちらかというと東京に近い(東京タワーもあるし)。日本のいくつもの街をちゃんぽんにした感じだ。

 街の中も、リアルな東京の繁華街ではなく、ハリウッド解釈された日本といった印象を受ける。一緒に走っていたあるユーザーはテキストチャットでこう表現していた。

Feels like a yakuza movie in Netflix(Netflixにあるヤクザ映画みたいだ)

 彼がどんなヤクザ映画を見たのかは分からないが、程よく脚色された日本の繁華街の印象なのだろう。ディテールがいろいろと面白いので、街中を走っていても飽きない。このところ、東京、埼玉、千葉、神奈川をリアルに走っているのだが、そのときに眺めている光景と似ているようで違う、その違和感がまたおもしろい。

 ローソンっぽいロゴのコンビニ「WILSON」、新堀ギター教室っぽい看板、浅草の仲見世っぽい商店街など細かいネタがたっぷりと仕込まれていて、それらを発見しながら走るのだが、リアルと違って、よそ見をしていても危険はない。

photo WILSONというコンビニのフォントやカラーがLAWSONそっくり
photo これは新堀ギターの看板オマージュでは
photo 浅草の仲見世商店街っぽい
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