ITmedia NEWS >

大きなセンサーは正義だ 富士フイルム「GFX50S II」が描くリアルな解像感荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/4 ページ)

» 2021年11月29日 08時36分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 この巨大なセンサーを動かすボディ内手ブレ補正は約6.5段。画素数が半分になったこともあってか、なんと、GFX100Sの6.0段よりちょっと良くなってる。しかもメカシャッター時のショックも少ないので実に静かで撮りやすい。

 これは1/5秒で撮影した回る水車。さすがに手ブレしないよう工夫はしてはいるけど手持ち撮影だ。

シャッタースピード優先で回転がいい感じに撮れる1/5秒で撮影。カメラを安定させる工夫はしたけど、手持ちでの撮影だ(45-100mm 75mm 1/5秒 F13 ISO200)

 連写速度はGFX 100Sよりちょっと落ちてるけど、そもそも連写向きのカメラではないので気にしなくてもいい。GFX 100SのボディにGFX 50Sのセンサーが入っているといいつつ、画素数以外はまったく同じかというとそういうわけじゃないのだなってことだ。

 操作感はGFX 100Sと同じ。

 左肩に撮影モードダイヤルがあり(動画と静止画の切替スイッチもここ)、右肩には大きなサブモニター。そして深めのグリップにシャッターと電源。サブモニター脇の2つのボタンはカスタマイズして使うものだ。

真上から。大きなサブモニターが特徴的だ。GFX 100Sとまったく同じだ

 サブモニターは暗い場所ではバックライトで明るくできる他、表示を3種類に切り替えることができる。撮影設定の他、全面にヒストグラムも選択できる。

ちょっと暗かったのでバックライトをオンにしてみた。これがデフォルトの状態。シャッターを半押しにすると露出がちゃんと表示される。
サブモニター右下のボタンを押すと表示が切り替わる。こちらはダイヤル風表示

 電子ダイヤルは前後にあり、さらにGFレンズは絞りリングを持っているので慣れればたいていの操作はさくっとできる。これはよい。

 ファインダーはデカくて高精細。約369万ピクセルで、メガネを掛けてる人など一目で全体を見渡せない場合や、ファインダー画像上に各種設定情報がかぶるのはイヤって人はボタンを押すと表示パターンを変えられる。

 このファインダーは良い。やっぱこのクラスのカメラになるとファインダーは重要なのだ。

EVF内の表示。ファインダー表示を全画面にした状態。
EVF内の表示。ファインダー画面と撮影設定を分離した状態

 背面の操作系もGFX 100Sと同じだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.