VRを軸としたインターネット上の新しいコミュニケーションのプラットフォーム、「メタバース」への期待が急速に高まっています。
新型コロナウイルスによるパンデミックの影響もあり、リアルのイベントが開催が困難となる中、「VRChat」や「cluster」などソーシャルVRサービスのユーザー数は大きく拡大し、バーチャル空間上でのイベントも数多く開催されるようになりました。
それに注目した企業活動もすでに活発化しています。
FacebookがMetaに名前を変え、自らをメタバースを推進する企業と位置付けたことは大きく報じられましたが、国内でもサンリオが「SANRIO Virtual Fes in Sanrio Puroland」を12月に開催予定であったり、バーチャルマーケット(Vket)2021のようなバーチャル空間上のイベントに多くの企業が出展するなど、企業のメタバース参入が相次いでいます。
その一方で、VR上で活動しているユーザーの数はそれほど多くはありませんし、どうすればそうしたユーザーにリーチできるコンテンツが作れるのか、そこにはどんなメリットがあるのか、まだまだ手探りの状態の企業が多いはずです。
そんな中、独自色の強い取り組みで話題になったのが11月4日、VRChat上に自動車ギャラリー「NISSAN CROSSING」を再現した日産自動車です。
バーチャル空間上に自動車ギャラリーを再現するだけではなく、コミュニティーを巻き込んでイベントを開催することでVRコミュニティーとSNSをまたいで話題を作り出したケースとして、VRマーケティングの現状を知るための好例となっています。
私は今回このバーチャル「NISSAN CROSSING」プレスツアーで司会のお手伝いをしていましたが、主催者側とVRChatユーザーの両方の視点からこの取り組みを見ることで浮かび上がってきた、企業がメタバースに参入する際に重要ないくつかのポイントについて紹介したいと思います。
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