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Macのストレージを圧迫し続ける1個の巨大ファイルに立ち退いてもらったCloseBox(1/2 ページ)

» 2021年12月20日 11時22分 公開
[松尾公也ITmedia]

 M1搭載のiMac 24インチを使っている。16GB、1TBのモデルで、スピードは早くて調子いいのだが、最近困ったことがある。メインストレージである「Macintosh HD」の容量が足りないのだ。

 「CleanMyMac X」というアプリを入れて無駄なファイルを消したり、大きなファイルを別のバックアップドライブに逃がしたりしていたのだが、それでもディスクを圧迫する状況は変わらない。

 原因は分かっている。「Photos Library.photoslibrary」という、Apple純正「写真」アプリのデータファイルだ。今見たらこれ1個だけで833.95GB。1TB程度のストレージでは足りなくなるわけだ。

photo 1個のファイルが800GB超え

 実はこれでも不要な動画を消して100GBくらいは削ったのだが、これ以上は消せない。家族の大事な思い出が詰まったライブラリなので。

 なぜこのように大きくなったかというと、2000年代の「iLife」時代からためこんできた写真やビデオファイルをここに収納しているからだ。

 Appleの写真管理ソフトはiLifeアプリケーションスイートに含まれていた「iPhoto」から「Photos」(日本では「写真」)へと変わり、プラットフォームはMacだけだったのがiPhone、iPadも含むようになり、iCloudにも拡張され、Apple IDアカウントを通して常に同期されるようになった。

 気軽にiPhoneで撮影したデータがiCloudにアップロードされ、それをMacで編集するといったことも簡単にできる。簡単すぎて、容量は増えるばかりである。

 ストレージに関してはiPhone、iPadとMacでは逆転現象が起きがちだ。iPhoneは写真や動画を撮るからと容量の大きいものにするが、Macは価格を抑えようと、エントリーモデルにしがち。外付けの安いHDDを併用すればトータルコストは抑えられるからだ。

 自分のM1 iMacはこれでも高いモデルをがんばったほうだが、それでも2TBにすると価格が跳ね上がるし、そもそも購入時には選択肢がなかった(選んだ構成以外はいつ入荷するか分からない状態だった)。

 大量の写真や動画を抱えている世の中の人たちは、Macの写真アプリ容量問題をどう解決しているのか。

 探してみたら、Appleのサポートにそのままズバリの情報があった。

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