米新興医療検査企業のDetectは12月15日(現地時間)、自宅で使える新型コロナ検査キットのオンライン販売の開始と、ヒューゴ・バーラ氏がCEOであることを発表した。
「Detect Covid-19 Test」は、米食品医薬品局(FDA)の緊急使用許可(EUA)を取得しており、価格は49ドル(約5600円)。本稿執筆現在、「Sold Out」になっている。
「主要な迅速抗原テストよりも少なくとも50倍感度が高く、ウイルスの早期検出を可能にし、バイオインフォマティック分析によってデルタ株およびオミクロン株を検出する」という。
Detectは2017年創業のコネチカット州ギルフォードに拠点を置く非公開企業。創業者のジョナサン・ロスバーグ博士は科学者、医師、起業家と知られ、2011年にはiPhoneに接続する携帯超音波画像装置を提供する米Butterfly Networkを創業し、現在も会長兼CEOだ。
Detectは1億1000万ドルを調達し、米国立衛生研究所(NIH)からもコロナ検査キットの製造拡大のために810万ドルの支援を受けている。
CEOのヒューゴ・バーラ氏は、米GoogleのAndroid担当幹部、中国Xiaomiの幹部、米Facebook(現Meta)のVR/AR担当幹部を歴任し、5月に「私にとって全く未知の世界であるヘルスケアテクノロジー業界に飛び込む」としてFacebookを退社した。バーラ氏はFacebookの幹部在任中の2020年からDetectにアドバイザーとして関わっていた。
ロスバーグ氏は発表文で「Detectを立ち上げた際、パンデミックと戦うためには、自宅での検査がPCRラボと同じくらい正確でなければならないと考えた。(中略)そのためにはコンシューマー技術の構築とスケーリングの経験を持つ人が必要だった」と、バーラ氏が製品の設計、製造、製品化をサポートしてくれたと語った。
バーラ氏は「Detectの目標は、スマートフォンと同じくらい直感的で、価格も手頃な検査デバイスの構築だ」と語った。
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