メタバースを体験するためのハードウェアの進化がある意味「踊り場」に達していたことも、メタバースが注目される1つのきっかけとなりました。
安価なスタンドアロンのヘッドマウントディスプレイとして注目されたOculus Goが発売されたのが2018年。それをさらに6dofに進化させ、高解像度のディスプレイを搭載したOculus Questが発売されたのが2019年の5月。そして現行モデルのOculus Quest 2が発売されたのが2020年の10月と、2018年から2020年にかけてのハードウェアの進化は年単位でした。
ところが2021年4月の段階でFacebook(当時)から「Oculus Quest Proのようなデバイスは2022年まで発売されない」こと、そして「Quest 2がその後も長期にわたって販売される」ことが発表されました。
このことは、多くの人が安心してOculus Quest 2を購入する理由になるとともに、コンテンツを作る側がそれを1つの基準としてサポートする動きにつながりました。例えばVR版「バイオハザード4」がOculus Quest 2で発売されたことは画期的な出来事だったといえるでしょう。
最近、Oculus関連の売り上げがXboxを超えていたとの観測もみられましたが、新規ハードウェアへの移行がいったん落ち着いていたことが、新規ユーザーの流入につながり、多くのユーザーがメタバース的なサービスを試すきっかけになったと見ることができます。
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