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コロナ隔離者を監視するアプリ「MySOS」とは何か? コロナ禍での日本帰国と隔離生活【新連載】シリコンバレーから見た風景(3/4 ページ)

» 2022年01月21日 10時00分 公開
[五島正浩ITmedia]

オミクロンによるさらなる水際対策強化と強制隔離

 秋頃にはワクチン接種も進みコロナが落ち着いてきたこともあり水際対策も少し緩和する方向になっていました。この状況を見て年末年始の日本帰国を決めた人も多いでしょう。しかし、11月下旬にオミクロン株の出現によりまた警戒感が高まり、逆に水際対策が厳格化されました。

 一番影響があったのは、米カリフォルニア州からの入国者が、3日間の強制隔離の対象になったことです(注意:その後6日間に変更になっています)。強制隔離の場合、空港検疫が指定する宿泊施設での待機となり、自主隔離と違って自分で場所を選択する等の自由度がないため、より強力な隔離措置といえるでしょう。今回はコロナ禍が始まってから4回目の帰国でしたが、強制隔離になるのはこれが初めてです。

 私のフライトは成田空港着だったのですが、強制隔離の宿泊施設は成田周辺ではなく都内のビジネスホテルでした。広くはありませんが新しい部屋で、インターネットの速度は十分に速く、3日間仕事をしながら過ごすには快適な環境でした。また食事の弁当は部屋の扉のドアにかけて配られるため、食べる時には冷えてしまっていましたが、味は美味しく内容も工夫されていました。食事しか楽しみがない生活だったので本当にありがたかったです。

 とはいうものの、3日間ホテルの部屋から一歩も出られないというのはそれなりのストレスがかかります。持ち込んだコーヒー、お茶、お菓子などがリラックスするのに役立ちました。3日間だったのでなんとかなりましたが、もしこれが6日、10日間だとすると結構辛いかもしれません。

photo 3日間の強制隔離を過ごしたホテルの部屋。ベッドもテレビも大きめのものが設置されていた
photo 強制隔離中に提供された弁当の一例。3日間で計9食の弁当が出された

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