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周りにいるコロナ陽性者の人数を確認できる「COCOAログチェッカー」が話題に

» 2022年01月21日 21時00分 公開
[山川晶之ITmedia]

 新型コロナウイルスのオミクロン株の感染が広がる中、「自分の周りに新規感染者数がどれだけいるのか」をチェックできるWebツール「COCOAログチェッカー」が話題になっている。政府の接触確認アプリ「COCOA」のログデータを基に、新規陽性登録者が付近にいた可能性がある記録件数を表示できる。

「COCOAログチェッカー」

 スマートフォン内に蓄積される2週間分の接触検知ログを基に分析。COCOAは、1m以内かつ15分以上の接触で通知が届く仕組みだが、ログチェッカーはログに記録された全てのデータを参照するため、スマホのBluetoothが届く周囲10〜30mの範囲で検知できる。そのため、COCOAでは「接触なし」の表示であっても、ログチェッカーでは「陽性者が近くにいた」と表示されるケースがある。

OSが検知したログデータを使う。COCOAよりも広く検知する

 筆者も試したところ、COCOA上は「陽性者との接触は確認されませんでした」と表示された一方、ログチェッカーでは、14件の新規陽性登録者が周囲にいた記録があったと表示された。普段在宅勤務で行動範囲も近所程度、2週間のうち散髪で電車移動した程度である。

筆者のログデータで試してみた。左はログチェッカー、右はCOCOA。ログチェッカーだと14件と表示される

 使い方は、iOSだと「設定」内の「接触通知」からログデータを書き出してコピーし、ログチェッカーのサイト内にある専用の枠にペーストする。Androidでは、「設定」内の「Google」から「COVID-19 接触検知システム」に進み、「接触確認の履歴」を保存。そのデータの内容をコピーし、iOSと同様にサイト内の専用の枠にペースト。「チェックする」をタップすれば結果が表示される。

iOS版の使い方
Android版の使い方

 制作者であるエンジニアの河原圭佑さんはチェッカーの使い方として、「陽性者の近くにいたからといって、必ずしも感染するものではありません。感染者が意外と周りにいるというのを感じて、危機感を高めていただく使い方が良いと思っています。(人混みを避ける/手洗い等をしっかりするなど)」と説明している。

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