「ラクして稼げる職業」の第1位はライトノベル作家──TBSのバラエティ番組の内容がSNSで話題になっている。しかし番組に協力したライトノベル作家は自身のブログで「ラクして稼げません」と打ち明けた。
話題の番組は1月22日放送の「バラまき!!〜新データ調査バラエティ〜」。人気の職業に就いた30人にApple Watchをバラまき、計測した消費カロリーと睡眠時間を元に「楽してかせげる職業」をランキング形式で発表した。1位は「ライトノベル作家」で平均年収は8085万円と紹介した。
番組は放送直後から話題となり、Twitterでは一時「ラノベ作家」「年収8000万円」がトレンド入り。数字に対する反論の他、大喜利のようなネタ投稿も相次いだ。これには現役の作家たちも参戦し、平均年収の数字を上げては「オレはラノベ作家ではなかった可能性あるなコレ」「どーも年収8000万円のラノベ作家です……くそがぁぁぁあああああ」などと盛り上がった。「ラノベ作家ですが、年収が7000万以上足りないので、拙作をお願いします」と宣伝に使う人もいた。
そんな中、番組に協力して消費カロリーと睡眠時間のデータを提供したという「わんた」さんが、自身のブログで事情を説明した。
わんたさんは、SNSで特にクローズアップされている平均年収について「実態と乖離しているデータなのは間違いありません」と指摘する。ただし番組のインタビューには、わんたさんが「(8000万円は)トップ層だけの平均じゃないですか?」と話す場面や自身の平均年収を教えるシーンも含まれており、番組の嘘と決めつけるようなSNSの盛り上がり方は「事実と少し違う」としている。
一方で「ラノベ作家はラクして稼げる」という点については完全に否定。わんたさんの睡眠時間が長いのは体質によるところが大きく、消費カロリーが少ないのは忙しさからくる運動不足が原因。いわば健康を犠牲にして仕事をしており「あ、これ、何年も続けたら死ぬかも。と、思いながら作家業を続けている」という。
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