もう店内で待つ必要なし コインランドリーがスマート化されたら意外と便利だった（2/3 ページ）

[山口真弘，ITmedia]

運転状況はクラウド経由で確認。もう店で待つ必要なし

　これだけならば単に「操作がスマホから行えるようになった」だけなのだが、もうひとつのメリットは、運転状況をこのスマホアプリから参照できることだ。

　これにより、終了までの残り時間や、現在のステータス、つまり洗濯中なのか、洗濯が終わって乾燥中なのかも、クラウドを経由して離れた場所から確認できる。これならば洗濯開始後に店を出て買い物に行ったり、喫茶店などで時間をつぶしても、進行状況が逐一確認できる。戻ったらまだ終わっておらず、店内でじっと待つ派目になった……ということもない。

　またこの間、洗濯機の扉はロックがかかっていて手動で開けることはできないので、盗難の危険もない。さらに洗濯物の投入後は窓にスモークが貼られた状態になるブラインドモードも搭載しているので、どのような衣類を洗っているのか外から参照できなくなる。衣類を他人に見られたくない場合に有用だ。

稼働状況はスマホから参照できる。残り時間も表示されるので、近所に出掛けることも可能だ

運転の進行状況はスマホはもちろん洗濯機の側でも見ることができる

洗濯終了。洗濯物を取り出すには画面に表示されるパスコードをスマホから入力する必要があるので、勝手に取り出されることもない

　ちなみに、店舗をいちど訪れて「マイ店舗」に追加すれば、それ以降はクラウド経由で、店内の洗濯機の空き状況も確認できるようになる。これにより「現地に行ってみたが洗濯機がすべてふさがっていて待たされる」という事態を回避できる。

　コインランドリーが苦手な人の中には、店内で待つことにストレスを感じる人も多いはず。多くのコインランドリーはそれほどスペースが広くなく、他の利用者と鉢合わせした場合、至近距離で長時間顔合わせながら待つことになり、いわゆる「密」状態になりがちだ。特にコロナ禍の現在は、これは大きなネックだ。

　その点、今回紹介したコインランドリーであれば、店の空き状況をリモートで確認できるので、こうした問題も起こらない。混んでいれば時間帯をずらすだけで済むし、なによりそれを店に行かなくとも確認できるのはありがたい。しばらくアプリを見続けていると「なるほどだいたい何時くらいが空いているんだな」という傾向も見えてくる。

スマホアプリ「SmartLaundry」から、店内の洗濯乾燥機の運転状況を参照しているところ。離れたところから空き状況が確認できるのは便利だ

今回紹介した吉祥寺の「MARUI TOCLUS LAUNDRY」であれば、仕上がった洗濯物の整理整頓に使える広いテーブルに加えて、休憩用のブースも用意されているので、安心して利用できる