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もう店内で待つ必要なし コインランドリーがスマート化されたら意外と便利だった(1/3 ページ)

» 2022年01月31日 15時00分 公開
[山口真弘ITmedia]

 コインランドリーといえば、一人暮らしの時や出張時に何かとお世話になる存在だ。もっとも、その印象はというと、いまいちよろしくないという人は多いのではないだろうか。

 というのも、仕上がるまでに長時間待たされるのは仕方ないとしても、複数人で利用する関係上、洗濯物の取り違えや盗難も起こりやすかったり、しばらく席を外していると、勝手に洗濯物がカゴに出されていたといったこともある。さらに支払いのために小銭を用意しなくてはいけない面倒さなど、気になる点を上げ始めるとキリがない。

 しかし最近になって、こうした問題を解消した新しい世代のコインランドリーが登場しつつある。先日たまたま出先で遭遇した最先端の「IoTコインランドリー」は、学生時代からコインランドリーのお世話になってきた筆者にとってはなかなか衝撃的だったので、具体的にどこがスゴイのかを紹介したい。

「MARUI TOCLUS LAUNDRY」。マルイホームサービスが運営する。所在地は東京都武蔵野市吉祥寺南町1-7-5 MARUI TOCLUS 吉祥寺1F

操作はスマホから。支払いは電子決済に対応

 今回筆者が利用したのは、東京吉祥寺の「MARUI TOCLUS LAUNDRY」。たまたま同地区でコインランドリーを探していて見つけたのだが、あとから調べたところ、導入されているのは「SmartLaundry」(スマートランドリー)なる、IoT対応の洗濯乾燥機システムだと分かった。

 この「SmartLaundry」の特徴は、専用のスマホアプリを使って、洗濯の開始から終了までの操作、さらにには決済までも行えることだ。

 操作そのものは洗濯機上部のタッチパネルでもできるのだが、せっかくなので今回はこのスマホアプリ経由で使ってみることにした。アプリをインストールして起動し、洗濯機の液晶画面に表示されているQRコードを読み取り、ペアリングのための番号を入力する。

 すると洗濯乾燥のコースを選ぶメニューが表示されるので、必要なコースを選んだのち、案内に従って洗濯物を投入。続いて決済画面でスマホ決済を選択すれば、LINE Payなどによる支払いが完了し、洗濯がスタートするという流れだ。

 もちろん小銭で支払うこともできるが、わざわざ100円玉を用意しなくてよいというのは、利便性が高い。千円札を崩すためだけに、本来必要のないジュースなどを自販機で買う必要もなくなるというわけだ。

洗濯乾燥機の上部にはタッチ対応の液晶画面が搭載されており、コース選択・運転の開始を行えるほか、各種ステータスも表示される
洗濯物を投入したのち液晶画面上に表示されているQRコードを読み取り、指定された3ケタの数字を入れてログインする
洗濯コースと乾燥温度、さらには決済方法を選択する
今回はLINE Payで決済を行った。「運転開始」ボタン(画像中央)を押すと運転が始まる
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