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ソニー、「Halo」や「Destiny」のBungieを36億ドルで買収

» 2022年02月01日 07時05分 公開
[ITmedia]

 ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は1月31日(現地時間)、Xbox独占ゲーム「Halo」やマルチプラットフォームゲーム「Destiny」シリーズなどの開発で知られる米ゲーム企業Bungieを買収する正式契約を結んだと発表した。買収総額は36億ドル(約4100億円)。約2週間前には、米Microsoftが米ゲーム大手のActivision Blizzardを687億ドルで買収すると発表した。

 bungie

 買収完了後、Bungieは独立した子会社として運営され、「Destiny 2」を含む同社のゲームは、今後もマルチプラットフォームでの提供を続ける。Bungieは公式ブログで「われわれは(SIEと)世界中の世代を超えた人々、複数のプラットフォームを結びつけるフランチャイズを作成、育成するという夢を共有している」と語った。

 Bungieはまた、この買収に関するFAQページで、「Light and Dark Saga」や「The Final Shape」などを含む同社のゲームがプレイステーション独占になることはないと繰り返した。

 bungie 2

 Bungieは1991年創業のワシントン州ベルビューに拠点を置く従業員900人以上のゲームスタジオ。2000年にMicrosoftに買収され、当時開発していた3DシューティングゲームHaloはXbox独占ゲームとして発売された。2007年にHaloシリーズの権利をMicrosoftに移譲して再独立し、2013年にはDestinyをプレイステーション 4(PS4)独占タイトルとして発表した。同社が開発し、Activision(当時)が発売したDestiny 2は、XboxやWindowsでもプレイできるマルチプラットフォームゲームになっている。

 ソニーグループの吉田憲一郎会長兼社長CEOは発表文で「クリエイティビティとテクノロジーの力で世界を感動で満たすというわれわれのPurposeの一環として、ソニーグループの多様な資産を活用し、Bungieのさらなる進化とマルチプラットフォーム、マルチメディアでの象徴的な世界を創造する能力を支援する」と語った。

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