米Meta(旧Facebook)は1月31日(現地時間)、同社サービスで使える3Dアバターのアップデートを発表した。これまでFacebook、Messenger(旧Facebook Messenger)、VR(旧Oculus VR)で提供してきたアバターを、InstagramのDMとストーリーズでも利用できるようにする他、障害者向けの車椅子や補聴器などのアイテムの追加や肌の色の調整機能なども搭載する。まずは北米とメキシコのユーザーが利用可能になる。
マーク・ザッカーバーグCEOは社名をMetaに変更することも発表した昨年10月の年次VR/ARイベント「Facebook Connect」で、メタバースには自分が存在しているという感覚が重要であり、そのためにアバターに本人の表情やボディランゲージを反映させる必要があると語った。また、ユーザーはアバターとなって好きな「スペース」に「テレポート」できる必要があり、そうした世界は5〜10年後に実現できると主張した。今回のアップデートではまだ表情やしぐさの反映は含まれないが、少なくともMetaのプラットフォームを横断して同じアバターを使えるようになった。
アバターの見た目の改善では、顔の輪郭の微調整機能や「スキンシェーダー」によって顔の輪郭や肌の色をよりリアルに近づけられるようになるという。
今回のアップデートで、目、鼻、ひげ、髪型、衣装、体型が追加される。2022年を通して今後もアイテムを追加していく計画だ。
アカウントセンターで設定することで、FacebookとMessenger、Instagram、VR用のアバターを同期できる。同期すると、いずれかのプラットフォームでアバターを変更すると、他のプラットフォームに反映されるようになる。プラットフォームごとに異なるアバターにすることも今のところは可能だ。
また、米ナショナルフットボールリーグ(NFL)との提携で、13日開催のスーパーボウルを楽しみにしているアメフトファン向けの期間限定(2月28日まで)アイテムを追加する。
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