「iPhoneにタイヤをつけたようなクルマ」と表現されるTesla。IT・ビジネス分野のライターである山崎潤一郎が、デジタルガジェットとして、そしてときには、ファミリーカーとしての視点で、この未来からやってきたクルマを連載形式でリポートします。
今回のTesla連載は、沖縄県の離島でTesla Model 3を乗用している、コンピュータ史にその名を刻む夫妻の紹介です。ジャストシステムの創業者にして「一太郎」の開発者、現在は日本語手書き変換を手掛けるMetaMoJiの代表取締役社長・専務である浮川和宣・初子夫妻です。
購入後の保守・点検などサービス体制という部分では、お世辞にも良いとはいえないTeslaだけに、地方在住の方には、脆弱なサービス体制を理由にTeslaの購入を諦めている人もいるかと思います。ただ、そんな心配をものともせず、浮川夫妻は、「EVなので故障しにくいし、充電インフラがあればなんとかなる」という前向き志向で沖縄県の宮古島でModel 3に乗っています。
インタビューは、宮古島のホテルに滞在中の夫妻とリモートで結び実施しました。夫妻は毎年、夏は蓼科の別荘、11月から3月は宮古島、それ以外の期間は東京で暮らすという、ワーケーション型の働き方を実践しています。
Model 3の納車は2019年9月でした。米国フリーモントの工場で生産された日本向けモデルの第1便だったそうです。「2019年6月にWebからポチポチポチと5回クリックしただけで、簡単に買えてしまったことに驚きました」(初子専務)と当時を振り返ります。購入を決意したのは「新しいビジネスモデルに触れたい。全自動運転を目指しソフトウェアのアップデートがされる。いち早くそれを体験したい」という理由です。
購入時、夫妻ともに70歳に手が届こうかというタイミング。日本語入力の礎を築いたIT業界最強の夫婦だけのことはあり、いくつになってもテクノロジーへの飽くなき探究心を失わないその姿勢を見習いたいものです。
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