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家庭用ビデオカメラが終わりつつある件について、JVCムービーカム愛用者が語り合ったヤマーとマツの、ねえこれ知ってる?(1/4 ページ)

» 2022年02月04日 13時23分 公開

 経歴だけは長いベテラン記者・編集者の松尾(マツ)と、幾つものテック系編集部を渡り歩いてきた山川(ヤマー)が、ネット用語、テクノロジー用語で知らないことをお互い聞きあったり調べたりしながら成長していくコーナー。交代で執筆します。

マツ ヤマー、ビデオカメラって持ってます?

ヤマー 実は10年以上電源を入れていないカメラが家に……。

マツ それはどういう仕様の? HDレコーダー? DVD?

ヤマー 大学時代、放送系のサークルだったんですがそこでよく動画を作っていて、撮影に使ってたDVテープ式のカメラです。

マツ おお、MiniDV方式のムービーカムということですよね。

ヤマー ですです。FireWireで接続するタイプの。ビクター製です。

大学時代に使っていたビクターのビデオカメラ

マツ それ、譲ってください! 実は、うちは8mmビデオとMiniDVで撮った家族ビデオがたくさんあって、その中にはまだデジタル化してないものもあるんですよ。

ヤマー なるほど! FireWire(IEEE 1394、i.Link)でキャプチャできるパソコンがあればいいですけど。

マツ それはあるんです。妻が使っていた2012年製のiMacをほぼレガシービデオのキャプチャ専用にしています。Thunderbolt-FireWire変換コネクター経由で。

ヤマー あるんですかw

マツ 僕は日本ビクター(当時)の初代MiniDVカメラ「GR-DV1」に飛びついて愛用していたんですが、コンパクトでスタイリッシュで、カメラ部分の収納ギミックがすごくて、インタビューや取材で見せると相手が「これはなんだ?!」ってなった思い出の一品です。その後MiniDVカメラはいくつか乗り継いだんですが、今では動かなくなってしまったんですよ。そこで、MiniDVカメラをオークションで買ったりしてるんだけど。テープが途中で止まったりしてうまくデジタイズできないことがあって。

photo マツが使っていた、ビクターの初代MiniDVカメラ「GR-DV1」。これを海外に持っていくと、すごく注目された

ヤマー うわーー、めちゃくちゃ懐かしいですね。確かにMiniDVのカメラが一般的だったのはもう20年前とかの話ですもんね。

 大学時代のビデオカメラは高級機がHDDとかSDタイプを使うやつでしたが、ちょうど大学生あたりにデジタル一眼で動画が撮れるようになったので、MiniDVのあとはそっちに移りました。パナのGH1とかペンタックスのK-x、K-5で動画撮ってましたね。

マツ MiniDVでは、家族ビデオだけじゃなくて、スティーブ・ウォズニアックとかAppleのハードウェア部門を率いていたジョン・ルービンシュタイン、ミュージシャンのトッド・ラングレンのインタビューなんかが収まっている。

ヤマー え!????

マツ こんな感じで残ってます。ジョブズの基調講演も望遠でけっこう撮れてた。

photo MiniDVで記録したインタビューや基調講演の映像

ヤマー とんでもない資料が紛れ込んでるwww

マツ コンパクトデジカメ全盛期になってからiPhoneが動画をサポートするまではニコンやカシオのデジカメで動画も撮るようになりましたが、家庭用とはいえ、ビデオカメラで撮った映像はすごい資産なんですよね。

 でも、そんなビデオカメラ市場が終わりつつあるという話を以前、小寺信良さんが書いていたのが2020年9月のこと。

ヤマー 結構激しいタイトルですねw

マツ はい。でも、それに追い討ちをかけるような報道がありました。

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