メールの添付ファイルを通じて感染するマルウェア「Emotet」に感染したという報告が、国内企業から相次いでいる。
生活用品メーカーのライオン、家電メーカーのテスコム、イベント事業を手掛けるコングレなどがそれぞれ、従業員のPCがEmotetに感染してメールアドレスなどが盗まれ、従業員を装ったなりすましメールが送信されたと2月7日までに発表した。
Emotetは、メールの添付ファイルなどを通じて感染するマルウェア。感染すると、メールアドレスやメールの内容、Webブラウザに保存されたパスワード情報などが窃取されたり、Emotetへの感染を引き起こすなりすましメールを他の組織や個人に送信したりする。
2014年ごろから2021年1月にかけて世界で猛威を振るい、日本の大企業を含む多数の企業が個人情報流出などの被害にあった。各国の当局により一度は制圧されたが、2021年11月ごろから再び活動している様子が観察され、拡散が懸念されていた。
ライオンは2月3日、同社の従業員のPCが感染し、メールサーバからメール情報が窃取されたことにより、複数のなりすましメールが送信されたと発表。テスコムとコングレはそれぞれ2月4日に、同様な発表を行った。
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