このクルマはEVだからといって静粛性が高いわけではない。モーターが回転する音は常に車内に侵入する。例えるなら「ドラム式洗濯乾燥機の上に乗ってドライブしている」感覚に近い。筆者はこのサイズでこの用途ならやむを得ないと割り切れるし、それなりに楽しむことはできるが、EVが静かで乗り心地の良いものだと想像している方にとっては、その期待は裏切られることになるだろう。
低速巡航時と駐車場に戻る時の挙動はこちらの動画をご覧いただくと確認できる。
C+Podは家族の送り迎えで数kmの距離を往復したり、1人乗車で片道10km程度の通勤通学に向いているマイクロEVだ。これはFOMM ONEも同様なのだが、C+Podの方がより安定寄りで、ドライバーには自制を求めるセッティングになっているように感じる。そういう意味ではC+Podに乗った後でFOMM ONEに乗ると、スポーツカーに乗っているような感覚になる。ガジェット的な楽しさではFOMM ONE、いま乗っているクルマの延長線上で乗りたいのならC+Podというチョイスをお勧めしたい。
実証実験に2種類のマイクロEVが用意されたことで、自動運転の実装やレベルアップを含めた将来の姿が想像できるようになってきた。今後のさらなる展開に期待している。
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