ウクライナ情勢が緊迫する中、Twitterで関連情報を多数共有している複数のアカウントがロックされたと米The Vergeなど複数のメディアが2月23日(現地時間)に報じた。
一般に公開されている多様な情報源を収集し、分析するいわゆる「OSINT(Open Source Intelligence、オープンソースインテリジェンス)」の研究者、カイル・グレン氏は、ウクライナのユーザーが投稿した動画をRTの形で多数ツイートしているが、多くのアカウントがロックされていると複数の報告をリツイートした後、12時間ロックされたとツイートした。Twitterからはどのツイートが規則違反だったかの説明はなかったとしている。
OSINTアナリストと称するオリバー・アレグザンダー氏もウクライナ関連の情報をRTしたことが規則違反だとして24時間ロックされたとツイートした。同氏の場合は、異議申し立ての結果、Twitterが規則違反に該当したツイートを明示した。
このツイートは、ロシアの国営メディアRTがウクライナによるロシアへの攻撃だとして配信した動画が偽であると指摘したものだ。
グレン氏と「THe OSINT Bunker」というPodcastを配信しているOSINTtechnicalというアカウントは、一連のアカウントのロックが、ロシアによるTwitterへの大量の報告によるのではないかという懸念をツイートした。
これに対し、Twitterで「Site Integrity」担当ディレクターを務めるジョエル・ロス氏は、この件について「綿密に調査中だが、大量の報告が原因ではない。操作されたメディアに積極的に対処する作業の一環で、人為的エラーによってこうした誤った施行が発生した。問題を修正し、影響を受けたユーザーに直接連絡している」とツイートした。別のツイートで「どんなに大量の報告があったとしてもそれに基づいて自動的にアカウントをロックすることは絶対にしない。それがいかに簡単に悪用されてしまうのかを理解しているからだ」ともツイートした。
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