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Twitter、米共和党議員の個人アカウントを永久凍結 新型コロナ誤情報拡散で

» 2022年01月03日 07時48分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米共和党のマージョリー・テイラー・グリーン下院議員(ジョージア州選出)は1月2日(現地時間)、米Twitterから個人アカウントを永久凍結されたとFacebookとTelegramで投稿した。Twitterは米CNNなどに対し、永久凍結の理由を「新型コロナウィルス感染症の誤報ポリシーに繰り返し違反したため」と語った。

 グリーン氏は2020年11月に議員になって以来、選挙や昨年1月6日の議事堂の暴動、新型コロナウィルス関連でたびたび根拠のないツイートを投稿しており、Twitterは昨年7月、同氏の個人アカウントを一時的にロックした。

 Twitterは昨年3月、新型コロナ関連の投稿に関するルールを更新し、新型コロナワクチンに関する誤情報と判定されたツイートを5回投稿したユーザーのアカウントを永久凍結することになった。

 米Buzz Feedによると、アカウント停止になる直前のツイートは1月1日の「新型コロナワクチンは危険だ。多数の人がワクチンで死亡していることが黙殺されている」というものだったという。同氏の過去のツイートは見ることができないが、たとえばTelegramで「新型コロナの治療薬としてイベルメクチンは有効だ。イベルメクチンでの治療を規制するのは犯罪だ」などとも投稿している。

 グリーン氏はFacebookで、「シリコンバレーカルテルがついに引き金を引いた。Twitterが私のアカウントを永久凍結したのだ。ビッグテックは言論の自由の敵。われわれはそれを忘れないだろう! 私をTelegramでフォローしてください」と語った。

 greene マージョリー・テイラー・グリーン氏のFacebook投稿

 また、別の投稿では、「Twitterはアメリカの敵だ。ソーシャルメディアプラットフォームは真実の拡散を止めることはできない」とも語った。

 CNNによると、グリーン氏のTwitterアカウントには46万5000人のフォロワーがいた。Facebookアカウントの本稿執筆現在のフォロワーは40万6126人、Telegramのサブスクライバーは15万7393人だ。なお、同氏の議員としての公式Twitterアカウントは現在も有効だ。

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