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東電管内、電力使用率100%超え さらなる節電呼びかけ【更新】

» 2022年03月22日 10時53分 公開
[ITmedia]

 東京電力管内の電気使用量が3月22日の午前10時台に4455万kWとなり、「でんき予報」では供給予測値(実際の供給量とは別)の101%に達した。午前11時には4498万kWとさらに増加した。送電を担当する東京電力パワーグリッドによると「現在は足りない分を揚水発電所の出力調整で対応している状況」という。

使用電力の実績値が供給予測値(実際の供給量とは別)の100%を超えた(でんき予報より)
黄色は東京電力パワーグリッドが目標としていた電力需要。実際の使用量が大きく上回り、揚水発電所の出力調整などで対応している

 揚水発電所は水がなくなれば発電できない。同社は「このままのペースで水を消費していくと午後10時ごろになくなる」として、さらなる節電を呼びかけた。ただし他社からの融通や火力発電所の出力調整などで22日の寒さを乗り切る考えで「計画停電などは検討していない」としている。

 16日に発生した福島県沖地震の影響で6基の火力発電所が停止している上、22日の東日本は気温が下がり暖房需要が高まった。天気が悪く太陽光発電の出力低下など悪条件が重なった。

 経済産業省の資源エネルギー庁は21日、東京電力管内で22日は電力需給が極めて厳しくなるとして初の「需給ひっ迫警報」を発令した。この警報は電力供給の使用率ピーク時予備率が3%未満とぎりぎりになると予想される場合に発するもので、発出は今回が初めてだった。

揚水発電所の水の残量。今のペースでは午後10時に0%となる

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