ここ数年の間にさまざまな決済方法が登場して、店舗での支払いが便利になりましたね。しかし、よく考えてみるとこれらを利用するには現金は不要であるもののスマホやApple Watchなどの物理デバイスやクレジットカード等の物理カードが必要になります。もし物理デバイスや物理カードが不要なペイメント方法があったら画期的だと思いませんか?
先日Facebookのタイムラインを眺めていたら、Amazon Oneという聞きなれないAmazonのサービスの広告が出てきました。普段であればスルーするところですが、「No Phone? No Wallet? No Problem.」という見出しが気になって調べてみたら、手のひらだけで支払いができるペイメントサービスだそうです。なんだか面白そうだったので、近所のAmazon Booksで実際に使ってみることにしました。今回はその様子を紹介したいと思います。
よく知られているように米国はクレジットカードが普及していて、キャッシュレスが当たり前になっています。現金を使う機会はかなり限定されていて、小規模な店舗でまれに現金のみのところがあったり、チップを渡す時に必要になることがあるくらいでしょうか。
スマートフォンやスマートウォッチ、あるいはクレジットカードを使ったコンタクトレス決済もここ数年で普通に使えるようになりました。多くの場所でApple Watchをかざすだけで支払いができます。物理カードを取り出す必要がないので素早く簡単なうえ、財布の出し入れが不要というのは安全です。
次の写真は近所のガソリンスタンドのセルフ式給油機のものです。並んでいるロゴから米国のクレジットカード会社(VISA、Master、Amex、Discover)とApple Pay、Google Pay、Sumsung Payに対応していることが分かります。日本ほど種類は豊富ではありませんが、これだけ対応していれば米国内の主要なコンタクトレス決済はカバーできていて困ることはないでしょう。
Amazon Oneは、米Amazonが提供している生体認証を利用したコンタクトレス決済のサービスで、認証情報として手のひらを使います。
初回に店舗の端末で手のひらをスキャンし使用するクレジットカードを登録しておけば、その後の買い物は手のひらをかざすだけで物理デバイスや物理カードを使わずに支払いができるというものです。今使っているApple Watchを使ったコンタクトレス決済よりもさらに一歩先にいったペイメント方法といえるでしょう。
2020年9月に発表された後、Amazonの実店舗(Amazon Go、Amazon 4-Star、Amazon books)及び買収したスーパーマーケットのWhole Foods Marketを中心に徐々に展開されていて、現在全米で95店舗で利用可能になっています。Amazonとの店舗以外にも他の小売店でのペイメントや、スタジアムや会社の入館管理にも広げていきたいと考えているようです。
シリコンバレー近郊のベイエリアでは2021年9月からサービスが始まりました。Amazon Oneの公式サイトで確認すると、サンフランシスコのAmazon Go 3店舗をはじめ数店舗で利用できるようです。今回はこの中から自宅から一番近いサンノゼのAmazon Booksの店舗に行ってみることにしました。
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