ITmedia NEWS > AI+ >
ITmedia AI+ AI活用のいまが分かる

Appleカーもあります シリコンバレーの公道を走り抜けるセルフドライビングカーを激写してきたシリコンバレーから見た風景(1/3 ページ)

» 2022年03月30日 10時57分 公開
[五島正浩ITmedia]

 こんにちは。以前にこの連載でサンフランシスコのCruiseによるロボタクシーサービスを紹介しましたが、あの記事を書いてから街の中で走っている自動運転のテスト車両が気になるようになりました。運転中についつい探してしまいます。

 もともとシリコンバレーはGoogle系のWaymoが2010年に自動運転技術のプロジェクトを始めたことから、Waymoで経験を積んだエンジニアたちが新しくスタートアップを立ち上げたり、大手企業が進出してきたりしていて、この分野では最先端の場所となっています。自動運転を実現するには高度な機械学習・AI技術が必要になりますが、専門知識を持った優秀なソフトウェアエンジニアを採用しやすいシリコンバレーは、まさに自動運転の技術開発に最適な場所といえるでしょう。

 このような背景からシリコンバレーではいろいろな会社のセルフドライビングカーが公道をテスト走行しています。サンフランシスコのCruiseやWaymoは実用化フェーズになっていますが、シリコンバレーでは実用化前の技術開発フェーズのものが多い印象です。また一部の会社に対してドライバーレスの実験許可が出ていますが、かなり限定されたもののようで、基本的にはテストドライバーが乗った有人のテスト走行をしています。

 最近のシリコンバレーではどのようなセルフドライビングカーを見ることができるのでしょうか? 気になったので早速調査をしてみました。1時間程度の調査を時間と場所を変えて3回行ってみたのですが、思った以上に多くの会社のセルフドライビングカーに遭遇することができました。

Appleと噂されるセルフドライビングカー

 まずはApple。といっても車体にAppleを示すマークは付いていないので、これが本当にAppleのものかどうかはわかりません。 正しくはAppleのものといわれている車両です。トヨタのレクサスをベースにしていて、屋根に搭載されたセンサーシステムがとてもシンプルな箱型になっているのが特徴です。ニュース記事でApple Carの噂話が取り上げられる際に、このテスト車両が紹介されることがあります

photo サニーベールで見かけたレクサスのテスト車両。筆者撮影

 このセルフドライビングカーは数年前から何度か見掛けたことがありますが、最近になってサニーベール周辺で目撃する頻度が高くなりました。コロナが収束傾向になって活発になったとか、テストコースが変更になってたまたま私が良く利用する道に重なったとか、そういった理由かもしれませんが。

 Appleはカリフォルニアの陸運局に相当するDMVに対して自動運転のテスト走行のレポートを提出していますし、ライバルのGoogleがWaymoでロボットタクシーサービスの分野をリードしていることを考えると、このテスト車両を使って自動運転技術を研究開発していたとしても不思議ではないです。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.