ラクスルは3月30日、印刷事業のパートナー企業が受けた不正アクセスにより、注文情報が漏えいした可能性があった件について、583件の情報が実際に流出したことが新たに分かったと発表した。すでに流出を確認していた8705件と合わせて、計9288件(4605人分)が実際に漏えいしたことになる。2月にこの不正アクセス事案を公表した当初は、8789件の注文情報が漏えいした可能性があるとしていた。
注文情報には注文者の氏名、住所、電話番号、印刷物の届け先、出荷元として記載した氏名や住所が含まれるという。ただし、パートナー企業は決済情報の管理を担当しておらず、クレジットカード情報などは流出していないとしている。
ラクスルは、外部の印刷会社に依頼し、稼働していない印刷機を活用することでチラシなどの作成を安く請け負うサービスを提供している。不正アクセスを受けたのは提携先の印刷会社の一つ。ラクスルがこの会社に印刷を依頼した注文のうち、2015年10月10日から18年9月4日の間に出荷した、シールやステッカーの作成に関する注文の情報が漏えいした。
ラクスルはすでに、パートナー企業から原因を聞き取り済み。今後の対応について協議を済ませた他、個人情報保護委員会への報告も完了したという。今後はパートナー企業や外部のセキュリティ企業と協力して再発防止を目指す。
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