ITmedia NEWS > 企業・業界動向 >

「音漏れしないスピーカー」製品化へ NTT子会社とフォスター電機が業務提携 耳付近に音を閉じ込める

» 2022年04月12日 17時55分 公開
[ITmedia]

 日本電信電話(NTT)傘下のNTTソノリティは4月11日、音響関連製品事業においてフォスター電機と業務提携に関する包括的な基本契約を締結したと発表した。耳付近に音を閉じ込めて周囲に音が漏れないスピーカー技術「Personalized Sound Zone」(PSZ)を使い、NTTソノリティが製品の企画・販売を手掛け、フォスター電機が製品の開発・製造・既存顧客への販売を手掛ける。

「PSZ」技術のイメージ

 PSZは、耳付近に高音質な音を閉じ込め、360度どの方向に対しても音が漏れないようにする技術。スピーカーの背面から出る音を活用し、それに対応したハードウェアとソフトウェアによる干渉制御を行うことで、音を閉じ込めた空間「サウンドシェル」を作り出す。シェルサイズは10〜20cmで作成可能だが、商用化にあたり1〜2cmを想定する。

 両社は、自動車、Web会議、ウェアラブルデバイスなどでの活用を想定。シートや椅子にPSZのモジュールを内蔵することで、ヘッドフォン/イヤフォンレスでも周囲に迷惑を掛けることなく、個別に音が出せるようになる。PSZモジュールの外販も予定しているという。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.