バーチャルYouTuber(VTuber)グループ「にじさんじ」を運営するANYCOLOR(旧名称いちから)は4月18日、所属タレントに対する殺害予告や侮辱、執拗なメッセージの送信といった中傷行為をSNSやYouTubeのコメント欄などで確認したとして、注意を呼び掛けた。「こういった中傷は当社ライバーを傷つけ、当社の営業権を侵害するものでありますので、お止めください」(同社)
16日には、YouTubeチャンネルの登録者数85万人を超える同社のVTuber・月ノ美兎さんが「ここ最近わたくしの全配信の待機時に、アカウントを作り直しまくっては連投でめちゃくちゃに暴れる不死鳥みたいな闇のオタクが出没してしまい、その影響で光のオタクが傷つき、待機が苦痛との声をいただいてしまっております」とTwitterで問題の経緯を明かしていた。
対応として、当面の間月ノ美兎さんの配信では、配信前はチャンネル登録をしてから1週間以上たったユーザーだけがコメントできるようにすると予告していた。ANYCOLORは中傷行為に対し、悪質と判断した場合は警察への相談や告訴を視野に入れた対応を取ると警告。ファンに対しても、目撃した場合は通報窓口に報告するよう呼び掛けている。
VTuberへの中傷行為を巡っては3月、自身が演じるキャラクターを中傷されたとして女性が投稿者情報の開示を求めていた裁判で、東京地裁がプロバイダーに情報開示を命じたと朝日新聞などが報じており、社会的な注目度が高まっている。
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