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シンセサイザー“自作”を始めてみました 「ケースがない」「ないなら印刷すればいいじゃない」3Dプリンタ買っちゃいました(2/4 ページ)

» 2022年04月27日 16時53分 公開
[松尾公也ITmedia]

自作PCよりもお手軽に始められる自作シンセ

 ユーロラックモジュールは、安いのだと1万円くらいであるので、ちょこちょこ買い足していけば楽しめるという、比較的お金のかからない楽しみともいえる(自作PCと比較して)。

 ユーロラックを始めたのはドイツのDoepferというメーカーで、たくさんモジュールも出していて人気なのだが、それなりにお値段がする。RolandはSYSTEM-100MとSYSTEM-700を混ぜ合わせたような「SYSTEM-500」を出してアナログシンセに復帰したが、これもユーロラック。

 1モジュールあたり5万円近くするのでちょっと手は出しにくい。じゃあ安いのはないか、というと、あるのだ。ドイツの楽器メーカー、Behringer。

 アナログシンセサイザーの基本というと、VCO、VCF、VCAの3兄弟だが、この3つが1モジュールに入ったものを1万円台で売ってる。これは安いと買ってしまったのが運の尽き。Amazonでの購入価格は1万4077円だ。

 このモジュールは「110 VCO/VCF/VCA」。色とかデザインとかは昔持っていたSYSTEM-100Mと激似で、まさにその「110」モジュールのクローンなのだ。

photo 110 VCO/VCF/VCA

 リングモジュレーターやLFOの入ったモジュール「150 RING MOD/NOISE/S&H/LFO」も 1万1825円で購入。これもSYSTEM-100Mで持っていたやつだ。電源も買って、と基本モジュールはそろった。

 が、Behringerが出しているお手頃価格のケース、納品日が2週間先だ。

 もちろん他社製品ならあるのだが、買ったシンセモジュールよりもケースの方が高いという不釣り合いさ。とりあえずモジュールと電源を収められればいいんだけど。

 そこで、3Dプリンタの登場だ。

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