3Dプリンタ用データを公開しているサイトThingiverseを探したところ、まさに打ってつけのデータ「46hp 4u Eurorack Modular Case」があった。3DプリンタのPLA素材で作るユーロラックケース。さっそくダウンロードしてきた。
今回は、2020年11月28日に購入したまま放置してあった大型の3Dプリンタ「Anycubic Chiron」を使う。FDMプリンタとしては我が家で3台目にして最大のものだ。
特徴は何といっても400×400×450mmまで印刷できること。このクラスなら10万円はするところ、セール時にかなり安く(4万7999円)手に入れることができたが、設置場所を作るためには家の大片付けをしなければならず、それがようやく終わったので、組み立てて稼働できたという次第だ。
すでにEnder-3を持っている自分がさらにChironを買った本来の目的は3Dモデリングした妻の全身像をアウトプットすること。斜めに配置すれば、肩幅までなんとか出力できる性能を持っているからだ。全身出力にはそのうちトライするとして、まずはリハビリとしてシンセサイザーケースを作ってみることにする。
3Dオブジェクトを印刷データに変換するスライサーソフトのUltimaker Curaを最新版に更新すると、M1 Mac miniで軽快に動く。出力したGcodeデータをSDカードに入れて、Chironに差し込み、印刷開始。
印刷には1日以上かかる。執筆時点で26時間ほど運転しているが、まだ完成しない。進捗率は6%だが、この数字を信用していいものかどうか。本家ではPrusaで22時間で印刷したそうなのだが。
場合によってはAmazonなどでオーダーして届くよりも時間がかかるわけだが、それでも安く上がるのはうれしいし、CADソフトでいじればサイズをカスタマイズもできそうだ。モジュールが増えたらまた印刷すればいい。
ただ1つ失敗したのが、電源選びだ。3Dプリントするケースの説明をよく読めばよかったのだが、安さにひかれて購入した電源ユニットは金属フレーム必須のため合わないらしい。作者がお勧めしているENDORPHIN.ESの「2HP POWER」が良さそうなので、こちらをオーダーしてみる。先に購入した電源はBehringerのケースが届いたら使おう。
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