バンダイナムコ研究所(東京都江東区)は4月28日、人間の3DモーションデータをAIの研究開発向けにGitHubで無料公開した。歩行やダンスなどのモーションを合計約42万フレーム分提供する。
データセットを2種類公開する。データセット1の内容は、日常動作、格闘、ダンスなど17種類の動作を、性別や感情に応じて演じ分けた15種類のスタイルごとに収録したデータ3万6673フレーム分。データセット2の内容は歩行、走行、手を振るなど10種類のモーションを性別や年齢など7属性ごとに収録したデータ38万4931フレーム分。
ライセンスは「CC BY-NC-ND 4.0」で、利用の際にクレジットを表示すること、非営利でのみ利用すること、内容を改変しないことを求めている。
バンダイナムコは、メタバースやXR技術が広まる中、コンテンツ規模が拡大すると従来のモーション制作過程では限界を迎えると予想。AIを活用したキャラクターのモーションを生成する研究を行っている。
一方、AIによるモーション研究はデータセットの入手が難しいため研究開発が進んでいないとして、自社で使っているデータの一部を提供することにしたという。
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