ドワンゴは5月26日、動画配信サービス「ニコニコ」で、「ゆっくり茶番劇」の文字商標登録を理由に削除した動画を復旧すると発表した。15日以降に投稿者自身が削除した動画が対象で、削除後3カ月以内に「ゆっくり茶番劇」相談窓口へ問い合わせのあった動画を復旧する。
同社の専務取締役である栗田穣崇COOは「『ゆっくり茶番劇』に関して、『不安によってニコニコへ投稿した動画を自主的に削除したが、復旧できないか』との問い合わせが多いため、本件の影響の大きさを鑑みて、特別に復旧作業を個別対応することにしました」と自身のTwitterアカウントで経緯を説明している。
ニコニコでは、投稿者自身が削除した動画の復旧は原則実施していないという。
「ゆっくり茶番劇」の文字商標を巡っては、動画投稿者の柚葉さんが15日に「『ゆっくり茶番劇』の商標権を取得した」と主張。これに対してドワンゴは23日、「ゆっくり茶番劇」の商標権放棄に向けた交渉をすると発表。同社は同様の問題が再発しないよう、関連ワードを含め特許権の取得を進めていた。
その後、柚葉さんは24日に「ゆっくり茶番劇」の文字商標について抹消登録申請を行ったことを自身のTwitterで明かしている。
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商標登録で話題の「ゆっくり」ってそもそも何? 浸透の経緯をゆっくり振り返るCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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