パーソルキャリアは6月6日、日本におけるプログラミング言語別の平均年収ランキングを発表した。1位は「ABAP」で平均年収661万円。2位は「R」で656万円、同率3位は「Perl」と「VC・VC++」で630万円だった。同社が過去に調査した「ITエンジニアが学びたい言語ランキング」ではPython、Java、JavaScriptが上位だったが、これらはトップ10に入らなかった。
プログラミング言語別の平均年収ランキングでは、5位が「Delphi」で629万円、6位が「ASP」で628万円、7位が「Go」で627万円、8位が「PL/1」で618万円、9位が「Cocos2d-x」で607万円、10位が「C++」で605万円だった。調査結果は、パーソルキャリアが転職支援サービス「doda」で集めた100万件以上の転職情報を基に算出した。
一方、パーソルキャリアが2021年に発表したITエンジニアが学びたい言語ランキングは、1位がPython(32.8%)、2位がJava(9.8%)、3位がJavaScript(5.9%)。以降は4位が「C」(5.7%)、5位が「VC・VC++」(5.4%)、6位がC++(4.8%)、7位が「C#.NET」(4.5%)、8位が「Ruby」(4.3%)、9位が「Swift」(2.0%)、10位が「COBOL」(1.8%)だった。
両ランキングのトップ10で共通するのはC++とVC・VC++のみ。学びたい言語でトップになったPython、Java、JavaScriptは、平均年収ランキングで順に16位(590万円)、18位(573万円)、31位(561万円)と、学習意欲と得られる収入が一致しない結果だったという。
この傾向についてパーソルキャリアは「エンジニアが学びたい言語は、今後の需要が見込まれる言語がランクインする傾向にある。一方、平均年収が高い言語は、以前からニーズが高く、経験や知識が豊富なエンジニアが多いことから、それぞれのランキングに差が生じたと考えられる」としている。
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