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Mac OS XからmacOS Venturaまでの歴史を軽く振り返るCloseBox(2/5 ページ)

» 2022年06月07日 06時15分 公開
[松尾公也ITmedia]

iPhone優先でMacは放置プレイになる一方でIntel移行も進む(2006〜2010)

 Appleは2007年にMac OS Xと同じくNeXTの技術をベースにした軽量OSを使ったiPhoneを発売。

photo 初代iPhone(筆者所有)

 当時のOSの名前は「OS X iPhone」だった。このためにMac OS XへのリソースをiPhone用OSにシフトすることになったのだ。iPhoneのOSは初期段階ではアプリストアもなく、サードパーティアプリケーションをインストールすることができなかった(SafariのWebアプリでいいじゃんってジョブズも言っていた)。そこから急激にOSとしての体裁を整えていくためには、Mac OSチームの力が必要だったのだ。

 2007年にリリースされたバージョン10.5レパード(Leopard)は、Mac OS 9のレガシーアプリが動作するClassicが排除されることになった。また、このバージョンからIntelプロセッサならではの新機能Boot CampでWindowsがそのまま動くようになった。DOS Compatibility Cardを持っていた筆者は思わず中島みゆきの「時代」を歌いたくなってしまった。

photo Mac OS X 10.5 Leopard
photo MacでWindowsを動かせるBoot Camp

 また時間をあけて2009年にリリースされた10.6スノウレパード(Snow Leopard)ではさらにPowerPCが切り捨てられた。2010年には10.7ライオン(Lion)がリリースされたが、「Mac OS X」の名称はこれが最後となった。このあたりはMacのOSの毎年更新は途切れ、開発は一時停滞しているように見えた。しかし、Macのウインドウ管理システムのMission Controlはこのバージョンで導入されている。

photo Mac OS X 10.6 Snow Leopard
photo Mac OS X 10.7 Lion

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