GitHubは6月8日(現地時間)、テキストエディタ「Atom」の開発を終了すると発表した。12月15日に関連する全プロジェクトをアーカイブするという。理由は「Microsoft Visual Studio Code」と「GitHub Codespaces」による、クラウドでのソフトウェア開発の信頼性向上に集中するためとしている。
Atomは、GitHubが開発したオープンソースのテキストエディタ。2015年にバージョン1.0をリリース、その後もアップデートを繰り返していた。しかし、過去数年間は重要な機能開発をしておらず、メンテナンスとセキュリティアップデートのみを実施してきたという。
また、クラウドベースのツールが新しく登場したことにより、Atomコミュニティーへの参加者は大幅に減少。このような背景からGitHubでは、Webブラウザで動作する統合開発環境であるGitHub Codespacesなどの強化に集中するため、Atomの終了を決めたとしている。
GitHubは「これはつらい別れだ。AtomはElectronフレームワークの基盤として『Microsoft Visual Studio Code』や『Slack』『GitHub Desktop』など、何千ものアプリの作成に道を開いてきた」とし、「しかし、開発者コミュニティーに最高のサービスを提供するために、将来のソフトウェア開発を可能にする技術を優先する」と話している。
Atomユーザーには、12月15日の廃止日までに代替サービスへの移行方法などを案内するという。
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