IEサポート終了まで残り1週間、準備は終わった? IPAの注意喚起を改めてチェック
米Microsoftが提供するWebブラウザ「Internet Explorer」(IE)のサポート終了まで残り1週間となった。6月16日(日本時間)のサポート終了以降、IEを起動しようとしても後継Webブラウザである「Microsoft Edge」が立ち上がる仕様に変わる。そのため、IEのみで動作するコンテンツの利用者や提供者は、他ブラウザへの移行やコンテンツの改修などへの対応が必要になる。
サポートが終了するソフトウェアは「Internet Explorer 11 デスクトップアプリケーション(SAC)」と「Windows 10 デスクトップ SKU(20H2 以降)」「Windows 10 IoT(20H2 以降)」の3つ。
情報処理推進機構(IPA)では、IEサポート終了の影響を受ける対象者として「IEコンテンツの利用者」(一般ユーザー、組織の従業員)と「IEコンテンツの提供者」(組織の情報システム担当部門、Webサービス事業者)の2種類に分類し、それぞれに以下の対応を求めている。
閲覧には「IEモード」、自社組織や顧客向けサイトの仕様確認も忘れずに
サポート終了後にIEコンテンツを利用する場合、Edgeの「IEモード」を使うことでコンテンツを閲覧できる。IEモードを起動するには、Edgeのアドレスバーに「edge://settings/defaultbrowser」と入力し、「Internet Explorerモードでサイトの再読み込みを許可」を許可後、Edgeを再起動することで利用できる。
Microsoftは、IEモードのサポートは29年までは続けると発表している。その後については、同社からサポート終了日の1年前には告知する予定。
また組織の従業員が利用している場合、組織の環境や方針などによりIEモードを利用できないように設定されている可能性がある。情報システム担当部門などにIEモードの利用可否を確認するように推奨している。
IEコンテンツを自組織内で従業員向け、もしくは顧客向けにWebサイトで提供している場合には、IEコンテンツを終了するか、IE以外のWebブラウザでも閲覧できるように改修する必要がある。もし改修が間に合わない場合、従業員や顧客に向けてIEモードを利用するように周知する必要がある。
なぜ、IEの起動ができなくなる? 「Windows XPの経験を基にしたのでは」
なぜ、サポート終了後にはIEの起動ができなくなるのか。トレンドマイクロはWindows XPを例に挙げ「(サポートが終了したサービスでも)影響があまりにも大きいと緊急のアップデートを行わざるを得ないという過去の経験を基にした方針」と指摘している。
Windows XPは14年4月にサポートが終了していたが、17年5月にはランサムウェア「WannaCry」が急激に拡散したことを受け「極めて異例の手段」として緊急アップデートを実施。その後、19年5月にも脆弱性の影響によりセキュリティパッチを提供するなどの対応をしていた。
通常、サポート終了後であればセキュリティパッチなどを提供する必要はない。しかし脆弱性を突かれたPCが攻撃に使われた場合、その被害は大きくなると予想されるため「『ユーザーのセキュリティを守る』というより、『そのOSを利用された攻撃の被害を最小限に食い止める』ためにパッチを公開した」とトレンドマイクロは説明。
IEの場合も同様のケースが起こることが想定され、対応に必要なリソースを考えた結果、「『代替ツールへの強制切り替え』という手法に至ったと考えられる」(トレンドマイクロ)と推測している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「応用情報技術者試験」申込障害 カード二重決済、「申込完了」でも座席なし……IPAが詳細発表
-
2
SBI証券、Google・Appleパスキー乗っ取り被害「確認されていない」 注意喚起は他社事案
-
3
ChatGPT、無料版を含む全ユーザーに「GPT-6」 回答内に“操作できる画面”を生成する「Intelligent UI」搭載
-
4
「IDCFクラウド」障害で止まった「MTクラウド版」、「Googleクラウド」のバックアップで「さくらのクラウド」に移行へ
-
5
IDCFクラウドへのランサム攻撃、495の企業・自治体に影響 一部には「復元難しい」との通達も
-
6
漏えい相次ぐ中、保護委が対策を緊急例示 強い多要素認証やEDR導入、不要な個人データの消去など
-
7
「楽天ドライブ」に不正アクセス 保存したデータなど1.5万アカウント分が取得・閲覧のおそれ
-
8
Googleパスワードマネジャーに脆弱性 パスキーで守られたアカウント乗っ取る3つの攻撃手法、米パロアルトが警鐘
-
9
バイブコーディングで作った公開中のWebアプリ、9割に脆弱性 MSの研究者など調査
-
10
NISA口座「もぬけの殻」に 不正アクセス被害者らが証券4社に原状回復求め調停
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR