米Microsoftは6月15日(現地時間)、Webブラウザ「Internet Explorer(IE) 11」のサポートを終了した。1995年の「IE 1」公開から続いた27年の歴史に終止符が打たれた衝撃は大きく、16日のTwitterでは「Internet Explorer」が日本のトレンド入り。多くのユーザーがさまざまな“はなむけの言葉”を贈っている。
IEの後継ブラウザ「Microsoft Edge」の公式Twitterアカウント(@MicrosoftEdge)は「私たちの前任者へ。あなたは人生のあらゆる場面で、世界がインターネットを探求するのを助けてくれた。今こそ、空の上で大きな波に乗る時がきた」とツイート。ユーザーからは「RIP」(安らかに眠れという意味のスラング)や「今までありがとう」などの声が上がった。
米国の政治風刺ニュース風のテレビ番組「The Daily Show」(@TheDailyShow)はIE終了を取り上げた投稿に対して「ビル・ゲイツがワクチン接種を奨励し、その1年後にInternet Explorerが死亡した。偶然の一致か?」とジョーク交じりにツイート。これを受けて、ビル・ゲイツさん本人は「ついにマイクロチップを使い果たしたようだ」と返答した。
ビル・ゲイツさんが設立した慈善団体「メリンダ&ビル・ゲイツ財団」では10年以上、さまざまな病気のワクチンの普及に努めており、新型コロナウイルス対策にも多額の寄付を行っている。これに対して「ワクチンに監視用のマイクロチップを潜ませており、摂取するとそれが移植されてしまう」という陰謀論が一部で広まっていた。Twitterでの返事は、このことに引っ掛けたジョークであると思われる。
また、Microsoftは公式ブログを更新し「Internet Explorer 11 はサポートを終了しました。長年のご愛顧ありがとうございました」とあいさつした。
(関連記事:Internet Explorer(IE)、約27年の歴史に幕 「ご愛顧ありがとうございました」)
IE終了を受けて、日本のユーザーたちはさまざまなコラージュ画像を投稿。IEの墓標や遺影、21年に公開された映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」のポスターを模したジョーク画像もある。またエンジニアを中心に「長い戦いだったな…いろいろな意味で…」など思い出を語る様子も見られた。
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