この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「AWSも、プログラミングを機械学習で支援する「Amazon CodeWhiperer」プレビュー公開。コメントを書くとコードを提案」(2022年6月24日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
米Amazon Web Services(AWS)は開催中のイベント「Amazon re:MARS 2022」で、機械学習を用いてプログラミングを支援する「Amazon CodeWhisperer」のプレビュー公開を発表しました。
Amazon CodeWhispererは、オープンソースリポジトリ、Amazon内部リポジトリ、APIドキュメント、フォーラムから収集した数十億行のコードを基にした機械学習から、プログラマーが書き始めたコードの続きを提案してくれるサービスです。
機械学習を用いたプログラミング支援は米GitHubが「GitHub Copilot」を正式リリースしたばかりです。Amazon CodeWhispererは、AWS版のGitHub Copilotといえるでしょう。
そして、米Microsoftに続くAWSの本格参入により、今年はプログラミングの生産性が機械学習によって急速に向上していく時代の入り口として、記憶されることになるのかもしれません。
以下はAWSのブログ「Now in Preview - Amazon CodeWhisperer- ML-Powered Coding Companion」から、Amazon Codewhispererがどのように機能するかの説明をまとめたものです。
開発環境としてJetBrainsのPyCharmを用い、Pythonコードを書き始めるケースで、ある数が素数(prime number)かどうかを調べる関数を書こうと、まずコメントとして「# See if a number is pr」と、primeの最初の2文字をタイプしたところで、残りのスペル「ime」が自動的に提案されます。
続いて関数の定義を選択すると、関数の中身が提案されます。
Amazon CodeWhispererは、AWSのさまざまなサービスに関するコードも提案してくれます。
Pythonのコメントで「# create S3 bucket」と入力すると、それ以後のコードを自動的に提案してくれます。
これはAWS関連のコードを良く書く人には便利そうですね。
Amazon CodeWhispererは現時点でPython、Java、JavaScriptのプログラミング言語に対応し、開発環境としてはVisual Studio Code、IntelliJ IDEA、PyCharm、WebStorm、Cloud9に対応しています。
現在、プレビュー公開として申し込みを受付中。
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