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「電力需要は朝から昨日の想定を上回る水準」──経産省、東電管内に改めて節電要請 

» 2022年06月27日 12時42分 公開
[松浦立樹ITmedia]

 資源エネルギー庁は6月27日、「電力需要は朝から昨日の想定を上回る水準で推移している」とし、東京電力管内に無理のない範囲の節電するよう、改めて呼び掛けた。東京電力管内の電力需給が厳しくなる見込みであるため、電力需給ひっ迫注意報が発令中だが、午後4〜5時の時間帯は特に厳しい電力需給が想定されるという。

資源エネルギー庁のお知らせ

 原因については、季節外れの厳しい暑さのためと説明。気象庁の予報では27日の東京の最高気温は35度。午前11時50分時点のアメダスで気温を見ると東京都心は33.7度で、練馬など一部地域ではすでに35度を超えている。

午前11時50分時点のアメダス

 東電は火力発電の増出力や連系線を活用した他社からの電力の融通など追加の供給力対策を実施する予定。しかし、電力需給は予断を許さない状況であり「さらなる気温の上昇とそれに伴う需要の増加、突発的な電源トラブルなどが生じれば、予備率が最低限必要な3%を下回り、電力需給ひっ迫警報発令の可能性がある」と資源エネルギー庁は説明する。

 東京電力の公式Webサイトでは「昼過ぎまで電力需給に余裕がある」と記載。一方、「夕方は需給が厳しくなるため、午後3〜6時の時間帯は、熱中症にならないよう冷房などを活用しながら、使っていない照明を消すなど、無理のない範囲でできる限りの節電をしてほしい」と説明している。

東京電力の公式Webサイトから

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