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シリコンバレーは今や自動車開発の街 どんなクルマでどんな会社なのか、まとめてみたシリコンバレーから見た風景(3/4 ページ)

» 2022年06月28日 14時56分 公開
[五島正浩ITmedia]

Rivian Automotive:アメリカで人気の電気ピックアップトラック

 Rivianはアメリカ市場で人気の高いピックアップトラック市場をターゲットにしたEVメーカーです。アウトドアを意識していて、高級感漂うTeslaやLucidとは異なる路線です。昨年11月にIPOをした際に一時1000億ドルの時価総額まで達し「第2のTesla」として注目を集めました。

 ロサンゼルスに近いアーバインに本社を構え、イリノイ州の工場で生産を行っているので、シリコンバレーの企業では無いのですが、パロアルトに開発拠点を持っています。Teslaと同じStanford Research Parkの一番北側にあり、周辺にはセルフドライビング関連の企業が集まっています。

 公式サイトの求人ページを見てみるとプラットフォーム、制御系、クラウド、車内UI/UXデザイン等のエンジニアを募集しているので、自動車開発に必要なソフトウェアスタック全般の開発を行っていると見られます。詳細は不明ですがセルフドライビング関連のエンジニアも募集しています。しかも結構多いです。

 これは、Rivianのようにシリコンバレー以外に本社を持つEVメーカーが、シリコンバレーの開発拠点に対してソフトウェアや自動運転技術に期待していることを示す例と言えるでしょう。

 IPOでの期待が大きすぎたこともあり、株価や生産の遅延に注目が集まりがちではありますが、出荷は少しずつ進んでいるようです。シリコンバレー周辺を運転していると月に数回程度見かけるようになりました。独特なデザインでわかりやすいです。

 先日SUVタイプのR1Sを初めて目撃しました。カモフラージュ柄なのでパロアルトの開発拠点から出てきたテスト車両と思われます。こういう光景を見ることができるのも、シリコンバレー生活の楽しみだったりします。

photo サンノゼの交差点で見かけた黒色のR1T。フロントのデザインがユニーク
photo Meta本社前を通り過ぎるR1Sのテスト車両。カモフラージュ柄が目立つ

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