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「ロシアとサイバー戦争」「東映アニメ不正アクセス」「ゆっくり」──22年上半期話題のITニュース振り返り(1/3 ページ)

» 2022年06月30日 20時07分 公開
[松浦立樹ITmedia]

 2022年上半期が本日6月30日で終わり、明日からは下半期を迎える。この半年間に、北京オリンピックやロシアによるウクライナ侵攻など、世間で話題になったニュースは数多くあるが、IT業界でもさまざまな出来事が起きた。この記事では、1〜6月までにITmedia NEWSで取り上げた記事から、特に話題になったニュースを紹介する。

1月:セガがゲームセンター事業から完全撤退

 アミューズメント事業を展開するGENDA(東京都大田区)は1月28日、ゲームセンターを運営するGENDA SEGA Entertainment(旧セガ エンタテインメント、GSE)の全株式を取得したと発表した。セガグループはゲームセンター事業から完全撤退し、店名の「SEGA」の看板は「GiGO」に変更した。

セガ、ゲームセンター事業から完全撤退

(関連記事:セガ、ゲームセンター事業から完全撤退 店名から「SEGA」消える

 このニュースはTwitterでも反響が大きく、6月30日時点で6.2万RT、6.2万いいねを記録。ユーザーからは「ただただ寂しい」や「想像だにしてなかった」「寂しいと思いながらも長いこと行ってなかったな」など別れを惜しむ声が多数見られた。

 1月には他に、顔画像を漫画「ジョジョの奇妙な冒険」のキャラクター風に変換するAI「JoJoGAN」の記事の他、「スマホ版Chromeでタブを100個開くと現れるイースターエッグ」や「スマホのカレンダーは何年先まで表示できるのか?」といった記事の反響も大きかった。

顔画像を漫画「ジョジョの奇妙な冒険」のキャラクター風に変換するAI「JoJoGAN」

2月:ロシアのウクライナ侵攻にハッカー集団が声明、マルウェア集団による応酬も

 ロシアのプーチン大統領は2月24日(現地時間)、「ウクライナ東部住民を保護するための特別な軍事作戦を実施する」と表明した。これを受けて、ハッカー集団Anonymousが「ロシア政府を標的にした、対抗作戦を実行する」という声明をTwitter上に投稿した。

ロシアのウクライナ侵攻にハッカー集団「Anonymous」が声明

(関連記事:「ロシア政府に対抗作戦を行う」──ハッカー集団Anonymousが声明 サイバー攻撃を示唆

 一方、ランサムウェア「Conti」を開発する犯罪グループはロシアとウクライナの情勢について、ロシア政府を支持する声明を一時発表。現実世界では武器によるロシアとウクライナの攻防が起こる中、サイバー空間においても、ロシア国防省が閲覧不能になるなど、サイバー戦争の様相が繰り広げられた。

 他には、バーチャルYouTuber(VTuber)事務所「ホロライブプロダクション」を運営するカバーによる、所属タレント「潤羽るしあ」の契約解除の発表や、イラストレーター古塔つみさんの「トレパク」騒動などが話題になった。

カバー、VTuber「潤羽るしあ」の契約解除
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