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「ロシアとサイバー戦争」「東映アニメ不正アクセス」「ゆっくり」──22年上半期話題のITニュース振り返り(2/3 ページ)

» 2022年06月30日 20時07分 公開
[松浦立樹ITmedia]

3月:東映アニメに不正アクセス、「ワンピース」「プリキュア」など放送延期に

 東映アニメーションは3月6日に第三者による不正アクセスを確認し、安全のため社内システムの一部を停止した。この影響で「ONE PIECE」や「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」「デリシャスパーティプリキュア」「デジモンゴーストゲーム」の最新話の放送は約1カ月間延期になった。

「ワンピース」などの東映アニメ制作の作品が放送延期に

(関連記事:「ワンピース」と「デジモン」も新作が延期に、当面は再放送 再開時期は未定 東映アニメへの不正アクセスで

 その後約1カ月後の4月中旬ごろから順次放送を再開。4月22日から全国公開を予定していた映画「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」も不正アクセスの影響で延期していたが、6月11日に公開した。

 この他、JR東日本が提供する「えきねっと」をかたるフィッシングメールに関する記事やfreeeのクラウド障害訓練の舞台裏を紹介した記事の反響も大きかった。

えきねっとを騙るメールへの注意喚起

4月:電動キックボード、最高速度20km以下なら免許不要に

 電動キックボードの車両区分について定める道路交通法改正案が4月19日に可決した。最高速度が時速20km以下の電動キックボードは16歳以上であれば免許不要で乗車できるようになったが、これに対する電動キックボード開発者の「公道を気軽に走らせるのは後で大きなしっぺ返しが来ると想像している」という呼び掛けが話題になった。

電動キックボード開発者が“免許不要”のリスクを指摘

(関連記事:電動キックボード開発者が“免許不要”のリスクを指摘 「後で大きなしっぺ返しが来る」

 投稿したのは電動キックボード「SUNAMERI」などの開発を進める、フヂイ エンヂニアリング(三重県鈴鹿市)の社長である藤井充さん。一人の開発者の意見としてnoteの記事を投稿し、電動キックボードの持つ交通上の危険性や安全講習の必要性を説明した。

 これ以外にも、Web会議ツール「Zoom」の日本法人(ZVC JAPAN)などが調べた「仕事が完全テレワークなら住みたい場所」の結果や、サーバに致命的な不具合が生じ、修正不可能なためそのままサービス終了したスマートフォンゲームなども話題になった。

完全テレワークなら住みたいエリア

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