米Netflixは7月7日(現地時間)、配信コンテンツの「空間オーディオ」対応を拡大すると発表した。マイクやヘッドフォンで知られる独Sennheiser(ゼンハイザー)の「AMBEO」技術を採用し、サラウンドスピーカーなど特別な機器を使わなくても映画のような体験を得られるとしている。
7日からAMBEOによる処理を施したコンテンツをカタログ全体に展開する。Netflixの検索窓で「spatial audio」(空間オーディオ)と入力すると対応の映画や番組を選択可能に。これらのステレオ音声を再生すると空間オーディオが自動的に有効になるという。
AMBEOはゼンハイザーが独自に開発した立体音響のプラットフォーム。マイクやミキシングソフトといった制作環境からサウンドバーやヘッドフォンなどの再生機器、音楽配信サービスなどに展開している。例えばスイスの音楽配信サービス「Moods.digital」は楽曲全てをバイノーラルマイクとAMBEOの制作環境で収録し、通常のヘッドフォンを使って没入感のある音を再生できる。
Netflixは配信コンテンツのHDR(ハイダイナミックレンジ)化や「Dolby Atmos」(ドルビーアトモス)対応などリッチ化に取り組んできた。2021年にはアップルの空間オーディオにも対応。「エンターテインメントを生き生きとさせる機能に引き続き注力していく」としている。
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