サイバーエージェントは7月12日、メタバース空間の建築物や空間デザインの研究・企画・制作を行う専門組織「Metaverse Architecture Lab」(メタバースアーキテクチャラボ)を設立し、建築家の隈研吾氏を顧問に迎えたと発表した。空間デザイナーやCGアーティストなど、クリエイター・デザイナー職の採用も強化する。
ラボでは、簡易テンプレートで構築できるバーチャル店舗や、実在する街並み・実店舗などを再現したデジタルツインの空間・建築物をなどを制作。アパレル企業などのブランディングや小売り企業の販促に生かせるバーチャルな商業空間を研究する。
また、メタバース空間だからこそ実現できる建築のコンセプト設計、コンテンツ企画やユーザー体験の設計などにも取り組む。
同社は、バーチャル店舗開発に特化した事業会社CyberMetaverse Productionsを2月に設立し、メタバース空間で企業の販促を支援してきた。ラボの設立により、取り組みをさらに深める。
隈研吾氏は「リアルな建築は、周辺の環境に負荷を与えたり、多くの資源を消費したりと、ある意味でわるさをしてきたと言える。バーチャル空間であれば、それらを乗り越えた『わるさをしない』新しい建築ができるかもしれない。制限のない空間だからこそ実現できる建築の可能性を探りたい」とコメントを寄せている。
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