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Amazon、医療企業One Medicalを約39億ドルで買収 ヘルスケア事業拡充へ

» 2022年07月22日 10時03分 公開
[ITmedia]

 米Amazon.comは7月21日(現地時間)、プライマリケアを手掛ける米One Medicalを買収することで合意に達したと発表した。買収総額は約39億ドル(約4100億円)。取引完了時期については公表していないが、完了すればAmazonが2019年に立ち上げたヘルスケア事業「Amazon Care」の拡充に活かすとみられる。

 One Medicalは、2007年創業のサンフランシスコに拠点を置く「質の高いケアを手頃な価格で提供する」ことを目指すプライマリケア企業。

 medical One MedicalのWebサイト

 プライマリケアとは、日本の「かかりつけ医」のような医療のことだ。One Medicalは、ユーザーがどこにいても利用できるよう、対面、デジタル、バーチャルでのケアサービスをシームレスに組み合わせて提供する。

 Amazonは発表文で「われわれはヘルスケアが最も再発明を必要とする課題の1つだと考えている。(中略)Amazonは、今後数年間で医療体験を劇的に改善することに役立つ企業になりたいと思っている。One Medicalの、人間中心でテクノロジーを活用したヘルスケアへのアプローチで、より多くの人々が必要なときに必要な方法でより良いケアを受けられると確認している」と語った。

 Amazonは2018年にはヘルスケア企業に出資し、医薬品ネット通販のPillPackを買収するなど、ヘルスケア事業を段階的に構築している。第1四半期の業績発表プレスリリースによると、Amazon Careのバーチャル医療サービスは同四半期に米国全土で24時間年中無休で利用できるようになったという。このサービスは、新型コロナやインフルエンザの検査、予防接種、病気やけがの治療、予防的ケアなど、さまざまなプライマリケアサービスへの即時アクセスを提供するとしている。

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