1989年、CERNのティム・バーナーズ=リー氏は“Information Management: A Proposal”を公開(写真4)。
翌1990年には“WorldWideWeb: Proposal for a HyperText Project”を公開。これに基づいた最初の実装が1990年12月20日に公開される。世界最初のWebサイトが立ち上がった瞬間である。
当初は決して使いやすいとは言えなかったが、NCSA MosaicやNetscape、Mosaic→Spyglass経由で登場したInternet ExplorerなどによってWebは急速に普及してゆく。写真5はStasticaのまとめたWebサイトの総数だが、1995〜1996年あたりから急速にサイトの数が増え始めていることが分かる。
多分本稿の読者でもこのあたりからはリアルタイムで体験された方が多いのではないだろうか?
この急速な発展は、やはり広く一般ユーザーがインターネットを使える様になったことが大きい。
卵と鶏ではないが、Webクライアントが増えると、Webサーバも増える方向に行くのはごく一般的な話である。
日本で言えば1990年台後半のテキストサイト興隆から始まり、2001年にはMovable Typeの1.0もリリースされてCMS(Contents Management System)が登場したことで、2000年前半代にはBlogが普及し始める。
また米国では1997年にSixDegrees.com、2001年にFriendster、2003年にはMySpaceとLinkedInといったSNSが登場。日本でもGreeとmixiが2004年に登場し、SNSも普及し始めていく。
加えて(写真5にもあるが)2005年にはYouTubeが立ち上がっている。元々1990年代末にはCDN(Contents Deliver Network)が出現(Akamaiは1998年に創業している)しており、このCDNのインフラを使っての動画配信が次第にインターネットトラフィックに占める割合が大きくなり始めていた時期だ。
正確な日付をもう忘れてしまったのだが、米国の下着メーカーであるVictoria's Secretがオンラインでファッションショーを配信したら、Akamaiの配信能力を超えてしまった、なんて出来事があったりもした。まぁ今から思えば「古き良き時代」なのかもしれないが。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR