“Web 2.0”という用語はダーシー・ディヌッチ氏が1999年に、彼女の著作である“Fragmented Future”の中で使った用語である。
もっともこの用語が広がったのは、O'Reilly MediaとMediaLiveが2004年に開催したWeb 2.0 conferenceでのことである(写真6)。
ただしこの用語が通用したのは2007年かそのあたりまでであって、一番ピークだったのは2005年頃だったように思われる。筆者みたいな古い人間からすると、今一つ1.0と2.0の違いが良く分からないのだが、WWWの登場後に継続的に技術は進化し、それが次々と実装され続けているのはご存じの通り。
これ以降の話は筆者よりも適切な書き手の方が居られると思う(本田さんとか書いてくれないかな?)のでもう論じないが、筆者からするとそうした新規の技術が次々と入りながらシームレスに変わっていくという印象で、1.0、2.0……。という具合に区切るのにはどうも違和感がある。
今回話題の3.0もそうで、筆者的に言うところの-1.0→0.0→1.0の時ほど大きな断絶というか変革があるか? と言われると「?」である。
Web 2.0/3.0とかあるいはWeb 2/3(小数点以下が付くか付かないかでも差があるというか、意味が違うらしい)というのは筆者から見れば単にバズワードであって、そこにあんまり目くじらを立てても仕方ないんじゃないか? とは思うのだが、それはともかくとして筆者が知るWeb以前〜Web創世記の歴史をちょっとかいつまんでご紹介してみた。読者の暇つぶしになれば幸いである。
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