アンカー・ジャパンは7月26日、100W以上の超高出力・小型化し、複数ポートへ電力最適配分で充電効率を高めた充電技術「GaNPrime」を発表した。
従来使用していた一体型の電源ICではなく、分離配置が可能な制御ICとGaN(窒化ガリウム)トランジスタを採用している。
アンカーはGaNのリーディングカンパニー5社(Infineon Technologies、Navitas Semiconductor、Zhuhai iSmartWare Technology、Southchip Semiconductor Technology、Innoscience)とのパート ナーシップを締結し、各社最先端の電源ICを組み合わせることで熱源を分散するだけでなく、効率的な立体配置も可能にした。
電源ICの分離配置で生まれた空間を有効活用し、プリント基板および電子部品の配置を工夫。充電器内部のスペースを無駄なく活用することで回路構造を最適化したという。
エネルギー効率に関しては業界最高水準の94.1%を実現したとしている。
接続された機器を即座に認識し、その機器に適した最大のスピードで充電するAnker独自技術「PowerIQ」は4.0へ進化し、100W以上の超高出力に対応している。
PowerIQ 4.0 の新機能として、接続された各USB-Cポートで必要な電力を電源ICが毎秒感知し、接続機器がその時に必要な電力に合わせて供給電力を調整する「Dynamic Power Distribution」を搭載している。
継続的な温度管理機能と出力制御により接続端末を保護する「ActiveShield」 が「ActiveShield 2.0」としてアップグレード。温度上昇の監視回数がこれまでの2倍になり、充電器本体が規定の温度に達した場合は、電流/電圧の負荷度合いを調節することで、過度の温度上昇を未然に防ぐという。
GaNPrime技術を搭載した計6製品が第1弾として発売される。
9月中旬には最新規格のUSB Power Delivery 3.1に対応した「Anker 717 Charger (140W) 」や「Anker 737 Power Bank (PowerCore 24000) 」を販売開始し、年内には世界初のGaN搭載ポータブル電源「Anker 767 Portable Power Station (GaNPrime PowerHouse 2048Wh) 」の販売を予定している。
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