「Experiments with Google」は、Googleが人工知能(AI)や拡張現実(AR)といった最新技術の可能性を示すために、実験的な応用例を紹介するショーケースだ。膨大なコンテンツを公開しており、その多くはスマートフォンやPCで試せる。
この連載では、多種多様な応用例の中から興味深いものをピックアップ。実際に遊んだ体験レポートを通して、裏側にあるテクノロジーや、技術の活用方法とその目的を解説する。
読者の皆さんも、ぜひ自分の手で試しながらその仕組みを学んでもらえたらうれしい。きっと、最新技術の魅力に気付くはずだ。
連載14回目の今回は、Webブラウザで遊べるちょっと珍しい新感覚のクロスワードパズル「Visual Crosswords」を紹介する。
クロスワードといえば、ヒントを基に縦横に並んだマスに単語を入れていき、全てのマスを矛盾なく埋められたら完成というクイズゲームだ。ところがVisual Crosswordsでマスに入れるのは、文字でなく絵や写真になっている。
縦横のヒントに合う絵をマスに入れていくルールは、文字を使う普通のクロスワードと変わらない。説明を読まずにいきなりプレイし始めても、マスを埋めていける。ヒントに合う絵を入れればいいとはいえ、列がクロスする部分、つまり縦横2つのヒントが組み合わさるマスはどう考えればいいのだろうか。そんな疑問を解決するためにも、試してみよう。
プレイできるパズルは9種類ある。それぞれ「Art Movements」(アートの変化)「The Artists」(作家)「Colors」(色)といったテーマに沿って出題される。
ただし好きなテーマを選んで挑戦することはできず、決まった順番で1つクリアすると次に進める。さらにパズルは先に進むほど難しくなっていく。
第1問のテーマは「Art Movements」(アートの変化)だ。なじみがない分野なのでクリアする自信はなかったが、いざ開いたら簡単そうで安心した。交差している部分はなく、左の列に「Contemporary art」(現代美術)の作品、右の列に「Renaissance」(ルネサンス期)の作品を入れればいいようだ。
勘に頼って現代っぽい作品、ルネサンスっぽい作品を選んでいったが、残念ながら「Almost there!」(おしい!)とクリア失敗だった。ただし、ありがたいことに最初からやり直す必要はない。画面下に表示された「REMOVE WRONG ITEMS」(外れを削除)をクリックすると、正解はそのままで間違えた作品だけやり直せる。
今回の不正解は2つだったので、これを入れ替えればクリアだ。それにしても、やはり勘では太刀打ちできないと思い知った。
間違えた2つが気になったので、少し詳しく知りたくなった。画面上で気になる絵をクリックすると、その作品の情報を見られる。
ルネサンス期だと思ったものは、1978年にFernando Botero(フェルナンド・ボテロ)が描いた「Monalisa」(モナリザ)だった。あの有名な作品をふくよかに描いた作品だ。初期ルネサンスの絵画に強く影響された画家で、ふくよかなスタイルに描く作風が特徴らしい。
もう一方の作品は、15世紀に活躍したPiero Della Francesca(ピエロ・デラ・フランチェスカ)によるもの。透明感のある色使いや緻密な描写から、現代の作品だと思い込んでいた。
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