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Teslaからの警告 ルールと実態の乖離問題をどう解決するのか走るガジェット「Tesla」に乗ってます(1/4 ページ)

» 2022年07月31日 17時44分 公開
[山崎潤一郎ITmedia]

 「iPhoneにタイヤをつけたようなクルマ」と表現されるTesla。IT・ビジネス分野のライターである山崎潤一郎が、デジタルガジェットとして、そしてときには、ファミリーカーとしての視点で、この未来からやってきたクルマを連載形式でリポートします。


 暑い夏を迎え、屋根のない駐車場に停めているModel 3の車内は灼熱の地獄と化します。全面ガラスルーフなので仕方ないともいえますが、冬期はルーフから差し込むぽかぽか太陽光のおかげで暖房エネルギーが節約できるわけですから、このトレードオフを受け入れるしかありません。

photo まもなく走行距離1万kmを迎える。9月には納車後初の12カ月点検。Teslaサービスだと基本料金は2万7500円なり

 ただ、スマートフォンからエアコンを遠隔操作できるので、乗り込む前に車内温度を適正化しておけば、快適に走り出すことができます。最近は、家族から「温度下げといてね」とリクエストされます。さて、今回はModel 3にまつわる小ネタ集です。

ダッシュカムの不調→バグでした

 5月下旬あたりから乗り込むたびに、ダッシュカムに「×」マークが出るようになりました。同時に「ダッシュカム利用不可」と表示されます。ダッシュカムはドライブレコーダーも兼ねています。この状態で走り出して何かあっても、記録動画を残すことができません。幸い、グローブボックス内にあるデータ保存用のUSBドライブを抜き差しすることで、一応は正常化することが分かりました。

photo 「×」と共に文字で「ダッシュカム利用不可」と表示される。そのたびにUSBドライブを抜き差ししていた

 実はこれ、バグでした。イーロン・マスク氏自身が、その旨を5月29日にツイートしています。「Linuxのページキャッシュの使用により、メモリの断片化が進みドライブがマウントできない」といった内容をコメントしています。

 そして、近日中にアップデートする、としていますが、結局、修正アップデートが来たのは、7月下旬になってからです。最悪死活問題になるバグだけに、あまりにのんびりしています。迅速な対応を望みます。約2カ月間、何回USBドライブを抜き差ししたことか。

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